バスを降りると目の前に広がる里山。
吸い寄せられるように自然の中に入っていく子もいれば、里山の地図を確認して自然と向き合う準備を始める子がいる等、子どもたちの自然の向き合い方はそれぞれです。


はじまりは、いつもどおり道草。
「これは何?」
「あれは何だ?」
自然の中にいると、とにかく湧き出てくる好奇心。
「これはよく燃えるんだよね。キャンプやってるから知ってるんだ!」
焚き付けになるものを見つけ、これから火をおこすために持って行きます。

新緑の里山を目にしながら、タケノコ掘りをさせていただく『ヨリドコ小野路宿』に到着。
挨拶を済ませさっそくタケノコ掘り。
気持ちの良い木漏れ日がさす竹林で、先ずはタケノコ探し。地面からちょこっと顔を出しているタケノコが美味しい。さすが子どもたち。次々に見つけます。

さあ、掘っていきます。
想像以上の大変さはやってみないとわからない。
仲間と協力して掘っていきます。力はもちろん忍耐力も必要です。
「掘れたー!」と喜ぶのも束の間、「あと3本だ~」と人数分のお土産を掘るために頑張ります。

途中、ヘビと出会ったり掘ったタケノコに虫が集まっているのを観察したりしながら、小休止。
そして、見事人数分を掘ることに成功!頑張った!!
たけのこを掘った後は昼食づくり。竹でご飯を炊きます。

竹を切るのも、火をおこすのも汗をかき、できたご飯はちょっとかたい。
でも、美味しい。


タケノコはどうなってる?
「もう、竹だ!」
「すごい水!」
「皮はフワフしてる」

帰り道、お土産のタケノコは重い。
だけど、自分で掘ったタケノコだから自分が持って帰る。
この重さには色んなものが詰まってる。

掘って、切って、おこす経験。
掘れたとき、切れたとき、ついたときの達成感。
協力した仲間との分かち合い。
体験の中で感じたことや気づいたこと。
家に帰って食べるまでが自然体験。家族に思い出話をしながら春の恵みをいただきます。

